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宗教

国の憲法により、信教の自由が保障されています。1889年の共和国宣言と共にブラジルには国教がなくなりましたが、1980年時点で、国民の90%近くがカトリック教徒でした。最近では新教徒(プロテスタント)の数も増えており、独立したペンテコステ派の教会もかなりあります。聖公会教徒、メソジスト教徒、ルター派の信者、バプテスト派の信者など、欧米から伝わったプロテスタントの主流宗派の信者もいます。更に、19世紀のフランス人心霊研究者アラン・カーデックの教義を信じるカーデシストや心霊主義者も150万人以上いると言われています(スピリティズムの真髄は「輪廻」)。その他、モルモン教徒、少数のユダヤ教徒やイスラム教徒、仏教徒などがおり、相当数のカンドンブレ(Candomblé)信者もいます。

カンドンブレは、ナイジェリアやベナンのヨルバ族の奴隷によりブラジルへもたらされた宗教です。今日、多くの人がカトリックとカンドンブレを同時に信仰しています。その昔、奴隷所有者やカトリック教徒の役人にとって、アフリカ人奴隷は改宗すべき異教徒であり、主人たちは彼ら独自の宗教儀式を禁止しました。アフリカの伝統的儀式を、主人の機嫌を損ねることなく続けるために、奴隷達は彼らの精霊信仰をカトリック教にあてはめました。オシャラ(Oxalá)と呼ばれる出産と収穫の神はキリストに置き換えられ、こうして主人達は、奴隷達が密かにこの伝統的儀式を守り続けていることも知らず、彼らと一緒に、それらの祭りを祝ったのでした。そして、カトリック教会はこのことに満足し、年とともにアフリカの伝統が徐々に消滅し、キリスト教の教義が強くなることを願いました。しかし、この願いは実現せず、カンドンブレは今やブラジル全土で信仰されています。

カンドンブレから派生したウンバンダ(Umbanda)は、カーデシズムで発見されたキリスト教と心霊主義の教義を合わせたものですが、やはり広く信仰されています。1990年代以降、その他の宗教、特にプロテスタントやペンテコステ派が急速に伸び、宗教の多様化を加速しました。


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