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近代産業

ブラジルは約20年前に始まり今も進行の真っ最中にある経済構造の変革プロセスにより、その社会と経済を変貌させ続けている。既成事実の変化も有り、現在進行中の変化もあるが、何れもブラジルを変貌させている。一方では開放された民主的な社会をもたらし、他方ではマクロ面で安定し、競争力を備えて著しいダイナミズムを呈した経済を実現した。

ブラジルの産業は国全体が経験しつつある変革プロセスの積極的な当事者である。産業構造の変革は激しく、その結果としてより多くのブラジルの加工業分野の企業が世界市場でその存在感を高めつつあり、より高度な技術内容の加工品の輸出拡大に貢献しつつある。

現在進行中の各種の変革は経済を強化し、成長ポテンシャルを現実の物にした。マクロ経済の観点からは公共赤字、対外債務等の基本的な構造上の制限要素を徐々に取り除く事によって国内経済の基礎を強化し、さらには世界規模で発生し得る不安定要因により適切に対応できるようにする。財政の管理に関して見られた姿勢の変化は象徴的で、財政黒字をもたらし、公共負債のコントロールを可能にした。

国際収支の改善は主に海外との通商関係の在り方に関する変化によってもたらされた。ブラジル産品の競争力強化は貿易収支に構造的な変革をもたらした。貿易黒字は健全な形で顕在化しつつあり、輸入が大幅に増加したにもかかわらず、強力な輸出の伸びによって補われている。ブラジルの貿易規模はここ数年間でほぼ倍増した。工業生産は以前は国内市場向けに限定されていたが今は一変している。過去に輸出は不況時の代替販路に過ぎなかったが現在では企業戦略の一部を成すに至っている。

産業の近代化は商業の自由化を目指して実施した各種の措置に引き続いて1990年代に始まり、ハイパーインフレーションの収束によって勢いを得た。国家の果たすべき役割の見直し、民営化プログラム、各種の規制緩和措置等々がブラジル経済の新しい枠組を定めるために貢献した。インフレの収束による国民の購買力強化、通商の自由化、外国為替の柔軟化がブラジル産業の生産構造に重要な変革をもたらした。

ダイナミックであり、競争力を備え、魅力に満ちた経済を擁するが故にブラジルは大きなポテンシャルを備えていると言える。ビジネスチャンスは巨大である。ブラジルの国内市場の規模は顕在的な部分または潜在的な部分を問わず巨大であり、家庭用品、電気・電子製品を含めた大量消費市場に向けた投資は極めて有望である。スケールメリットが顕著であるため、ブラジルは第三国向け(輸出用)の踏み台として有効に活用できる。輸出先は中南米に限らず、他の大陸も目指す事が出来る。農産物の加工業はブラジル経済の目立ってダイナミックな分野である。

日本とブラジルの二国間関係に関しては2006年6月にブラジルが日本のISDB-TVデジタルテレビジョン放送方式を採用した事が特筆される。2007年12月にはサンパウロ市でデジタルテレビジョン信号の放送が開始された。ブラジルが日本のデジタルテレビジョン放送方式を採用した事により多くの協力関係及び投資案件に関するチャンスが開かれた。