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南半球で最も豊かで変化に富む 16世紀にブラジルの土地を最初に踏んだポルトガル人により、ヨーロッパ文化のブラジルへの移植が始まりましたが、ブラジルの文化は、単にヨーロッパの白人と、アフリカの黒人と、先住民のインディオの寄せ集め以上のものがあります。ヨーロッパ人とアフリカ人とインディオの異種族混交は、彼らが初めて出会ったその時からずっと行われてきました。これら3つの文化は、ブラジル人の感性と行動様式に、徐々に形成していったのです。今日では、どこまでがどの文化の影響によるものなのかを区別することは困難です。そのため、ブラジルの民族芸術は、南半球で最も豊かで変化に富んだ芸術といえるでしょう。
陶器と彫刻
北東部の大きなマーケットで最もよく見られるのが、陶器と粘土細工のお店です。この地方の芸術家の多くは、民俗学者たちの間だけでなく、海外の芸術家たちの間でもよく知られています。うわぐすりをかけない独特の粘土細工で有名なセヴェリーノ、著名な陶芸家ヴィタリーノ、民芸彫刻の中心地であるペルナンブッコ州のカルアル出身のゼ・カボクロなどがいます。ブラジルの陶器は日常の暮らしを表現し、動物(馬、雄鶏、こぶ牛)や宗教的な人物(聖人、聖職者)をかたどっています。
最近の陶芸家は、16世紀のポルトガル人のブラジル到来以前からアマゾン地方に伝わるインディオ文化の伝統を踏襲しています。少なくとも以下に記する4つの文化は、ブラジルの陶器文化の世界で特筆に値します。先ず、アマゾン河口のマラジョ島の文化です。この島では壷が作られ、後に複雑な文様が施されるようになりました。中でも考古学的にはマラジョ島文化の最後、すなわち第5期に分類されているマラジョアラ文化は最も有名です。次に、サンタレーン地方では、インディオたちが、様々な動物でぎっしりと飾った壷やイガサーバ(埋葬用の壷)を作っていました。彼らは、アマゾンの豊富な動物を使って、人間や動物の複雑で装飾的な世界を描き出していました。そして、クナニとマラカ(現在のパラー州)の文化も、素晴らしい陶器を数多く作り出しています。
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