芸術

ブラジルの近代美術には一種の「公式誕生日」がある。それは、サンパウロ市の市立劇場で1922年2月に開催された「近代美術週間」の日である。幾つかの異なった関連分野のイベントを紹介したこの「週間」は文化人、詩人、造形作家たちの一致協力した行動の結果だった。

1930年代に発生した各種の芸術的な運動の結果として、近代美術はブラジルで定着したと言える。 少数の例外を除いて、1950年から1960年代には抽象派的な傾向が優位に立った。1965年にリオデジャネイロ市で「オピニアン65年展」が開催された時点から、新しい世代の芸術家たちが彫塑派的な作品に回帰した。 世界各地で発生していた傾向に同調するかのように、1970年代にはブラジルでも前衛的な動きの鎮静化が見られた。そこから概念的な芸術が創出され、そしてブラジルに根付いた。

最後に1980年から1990年代は、西洋文化が主流を成す世界各国と同様に、ブラジルの芸術界も各種の異なった傾向やスタイル、提案や企画の混在する荒海状態となった。それらは人類が活用し得るあらゆる表現の手段を、芸術の武器や刺激材料として活用するためにもたらされたものだった。今日の芸術家は形式的な観点からはあらゆる事が許され、かつ肯定される事を知っている。表現手段、素材、共通の分母等に関する制限要素は一切存在しない。




ネオ・トロピカリア/ブラジルの創造力

1960年代に、「熱帯に住む者の文化のオリジナリティ」をうたった、トロピカリアという芸術運動の中心となった作家、エリオ・オイチシカをはじめとして、その意思をついで、90年代後半から現れた新世代を含む、27組のアーティスト、クリエーターの作品を通じてブラジルの創造力を紹介した展覧会 。2008年の末に東京都現代美術館で開催され、2009年はじめには広島市現代美術館にも巡回された。


森山大道/ミゲル・リオブランコ写真展
共鳴する静かな眼差し

2008年、ブラジル移民100周年を祝う年に東京都現代美術館で開催された。100年前、多くの日本人が新天地を求めてブラジルに移住をしたが、その逆の道をたどった多くの日系ブラジル人が現在は日本で生活をするようになった。そこで、日本とブラジルを代表する二人の写真家をお互いの国へ送り、その都市の日常風景や文化を独自の目線でとらえ、表現、そして対話をしてるかのような共同写真展。




BLOOMING: ブラジル-日本きみのいるところ

移民100周年を迎えた2008年、ブラジルに関わる現代作家15組がそれぞれの花を咲かせた豊田市美術館の展覧会「Blooming:ブラジル―日本 きみのいるところ」がその年の7月から9月の間で開催された。「Blooming (花が咲く)」というタイトルは、華やかなブラジルの熱帯の花と、四季の変化に富む日本の温帯の花が、お互いの地で花を咲かせ、新たな生命が生まれうるように、そうした予感を抱かせるものとして名付けられたそうです。



BRAZIL BODY NOSTALGIA

現代ブラジル美術に焦点をあて、ブラジル文化の新しい魅力を探ろうという主旨のもと物故作家3名と現代作家6名の展覧会「BRAZIL BODY NOSTALGIA」 が、2004年夏、東京と京都の国立近代美術館にて開催された。テーマは身体である。植民地時代を彷彿とさせる「身体」の表現やブラジルの問題点に鋭く切り込んだ作品。そして、繊細に抒情的に表現される「身体」作品。現代ブラジル作家の持つ表現の豊かさ、広さを感じさせる作品構成であった。


▲トップへ戻る


芸術についてさらに詳しく
バーチャルギャラリー

<おすすめサイト>
ItaÚ Cultural 芸術、文化を紹介(英語)